Get Adobe Flash player

サイト内検索

皮膚穿刺器具

 

リスク

 日本の医療現場で発生した針刺し切創のうち、その約1.8%は耳介・指・足底等の穿刺に関連した事例である。原因器材の21.2%は注射針によるものであり、49.0%はランセット( 皮膚穿刺用器具) である。ランセットによる針刺しのうち、安全装置が装備されていたものは55.4%であった。
日本では、採血のための皮膚穿刺に注射針を利用する慣行が残っており、穿刺に利用した注射針のリキャップ時や廃棄時に針刺しが多発している。トレイの中でキャップが外れていて受傷した、廃棄容器がなかったので取りあえずトレイの中に入れておき、別の物を取ろうとしたときについ針刺しした、などの事例が報告されている。これらはいずれも適切な廃棄処理を行なうか、安全機構のついたランセットを使用することで、その大部分は予防できる。 指穿刺用/heel-stick 用ランセットは血糖測定の際や、乳幼児の採血、耳介・指・足底等の穿刺のために利用される特別な医療器具である。鋭利部( 刃・針) が取り外し可能となっているタイプのものと、鋭利部が本体と一体となっているタイプがある。鋭利な部分がむき出しの状態となった使用後ランセットの取り外し時、不適切なトレイでの運搬・廃棄時に皮膚損傷が多発している。

対策

  • 耳介・指・足底等の皮膚穿刺には注射針(18G 針や23G 針) を使用しない。
  • 自動引き込み型の指穿刺用/heel-stick 用ランセットを利用する。再使用できない単回使用の自己内包引き込み型のランセットは、複数の患者の検査を次々と行う場合に交差感染の可能性を最小限に抑えられる。しかもこれらのタイプは、廃棄にあたって鋭利部の露出部がなく、安全に廃棄できる。
  • 刃の部分を取り替えるペン型タイプの指穿刺用/heel-stick 用ランセットは、刃の部分が使用後に自己内部に引き込むタイプを利用する。
  • 皮膚穿刺時には、実施者の手の届く範囲内に耐貫通性廃棄容器を備えておく。血糖測定などルーチンで行なわれる業務の際には、作業者の使い勝手のよいように、皮膚穿刺用器材や廃棄容器が一体となったトレイセットなどをあらかじめ準備しておく。