Get Adobe Flash player

サイト内検索

静脈留置針

 

リスク

 静脈留置針の内針( スタイレット) は、口径が大きく血液を吸い上げているため、針刺しに伴なう血液媒介病原体の伝播リスクは比較的高い。米国での職業性HIV 伝播のいくつかの例は静脈留置針の内針が原因と報告されている。静脈留置針による針刺しは看護師(52.0%)、研修医(21.7%)、医師(18.9%)である。約50%が病室で発生しているが、病室外、救急部門でもそれぞれ1 割程度発生している。その他、CT 室などの特殊検査室、透析室、手術室などでも発生しており、静脈確保が必要な場面は病院施設内に数多くあるため、その場所全てに針刺しリスクがある。 血管穿刺後に内針を抜針した直後、カテーテルのテープ固定や輸液ラインへの接続などの処置の合間、リキャップ時に針刺しが多発する。日本では、特に使用後から片付けの場面で多発し、介助者も負傷しやすいことに特徴がある。さらに、日米比較研究から、日本では静脈留置針による足への針刺し受傷が多いことが知られている。これは、静脈確保時に作業者の手の届く範囲に廃棄容器がない、介助者が使用後の針を手渡しで受け取るなどの静脈確保時の作業習慣や足の保護具が不十分、などが影響している。
注:2004 年4 月から、安全装置付きの静脈留置針は従来品より償還価格が高く設定されている。

対策

  • リキャップ禁止を徹底し、抜針後すぐに廃棄できる廃棄容器を活用する。
  • 血管確保直後、処置の合間、リキャップ、針を廃棄するまでの片付け時の針刺しが多いことから、抜針と同時に針先が保護される機能のついた安全器材を利用する。製品によって、内針全体が保護されるものと、先端のみが保護されるものがある。
  • 安全機能の作動様式には能動的と受動的なものなど様々なものがあるため、安全装置の使い方について作業者に訓練する。安全装置付き静脈留置針を使用したからと言って針刺しリスクがゼロになるわけではなく、器材ごと、使用方法ごとで針刺しリスク低減効果が異なることもありうる。
  • 使用後の静脈留置針の内針を手渡ししない。やむをえず渡すときはトレイを利用し、必ず介助者に一声かける。
  • 「使用者廃棄の原則( 針を使用した人が最後まで責任持って捨てる)」を守る。
  • 静脈血管確保時/ 抜針する前に、あらかじめ固定テープ等を準備し、近くに廃棄容器があるか確認を行なった上で静脈確保の処置を行なう。