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接触予防策

MRSA や多剤耐性緑膿菌(MDRP)、ESBLs 産生菌など様々な薬剤耐性菌、Clostridium difficile などは、医療関連感染の最も主要な病原微生物であり、接触感染を主な伝播経路とすることから、接触予防策が行われます。これらの病原微生物は医療従事者や環境を介した間接的な接触感染のリスクがあるため[14]、個室管理を行い、入室時においては、手袋やエプロン・ガウンなどの個人用防護具の着用が必要になります。 
これらの日和見感染症の病原微生物は元来、ヒト常在細菌叢ともなりうるため、多くの保菌者が見られ、感染症状が改善しても保菌状態が継続することが見られるとともに[15],[16]、鼻腔や腸管、皮膚など様々な部位における保菌の有無について保証することは困難であることから、接触予防策の解除は慎重に対応する必要があります。しかしながら、我が国の医療施設では、十分な個室の確保が困難であることから、現実的には、発症もしくはリスクが高い患者や、気管・口腔吸引など伝播リスクの高い患者に対して隔離を優先的に行うことが多いと考えられます。いずれにしても接触予防策のなかで最も重要かつ有効な対策は、標準予防策の遵守を始めとする基本的な交差感染対策です17。