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本カタログ集の器材別リスクと対策の解説に用いた針刺し切創データについて

 本カタログ集の器材別リスクと対策の解説に用いた針刺し切創データは、エピネット日本版サーベイランス2011(JES2011)の主要な結果を引用した。本データの作成方法は以下の通り。

 

1. 調査の目的、企画・実施主体、倫理審査

 JES2011 は日本の針刺し切創事例等の発生動向を把握し、針刺し切創の発生リスク要因の解明と予防策の提案する目的で計画された。企画・実施は、職業感染制御研究会・エピネット日本版サーベイランスワーキンググループ(JESWG) が行った。本研究はJESWG 構成員の所属機関において倫理審査を受けた(倫理審査結果受理、2009 年4 月)。

 

2. 対象施設の選定とデータ回収方法

1) 対象施設の選定:2009 年7 月にエイズ拠点病院364 施設を対象に、エピネット日本版全国サーベイランス(JES)への参加を呼びかけ、117 病院が文書で参加表明ありと回答した。2009 年7 月?9 月にエピネット日本版サーベイランス2009(JES2009)を実施。2011 年8 月にJES2009 参加施設に対し、JES2011 への参加依頼、84 施設がJES2011 に参加意向有りと回答。

2) 2011 年8 月に上記84 施設に対し、エピネット日本版A、B による針刺し切創、血液体液ばく露事例を、電子データ形式(Episys201A&B)で提供を依頼した。2011 年10 月までに78 施設からJES2011 事務局にデータの提供があった。2011 年12 月以降にデータクリーニング、分析を行った。本調査結果の概要は2012 年2 月に日本環境感染学会で概要を報告し、報告概要を職業感染制御研究会HP 上で公開している。

3. データ分析方法

 JESWG 参加施設において2009 年4 月1 日から2011 年3 月31 日の期間に発生した針刺し切創事例
で、Episys201A に入力されたデータを分析した。解析が可能であったデータは76 施設における5,756 件である。Episys201A のクロス集計機能を利用して分析をした。解析に利用したそれぞれのデータ件数を表に示した。

表 器材カテゴリ別の針刺し切創リスクの解説に用いたJES2011 のデータ数*


  1. 1. 使い捨て注射針(10 器材、カテゴリ1 使い捨て注射器の針、n=1,463)
  2. 2. 真空採血セットの針(10 器材、カテゴリ7 静脈採血、n=866)
  3. 3. 動脈採血器具(8 使用目的、カテゴリ8 動脈採血、n=150)
  4. 4. 翼状針(10 器材、カテゴリ6 翼状針、n=657)
  5. 5. 静脈留置針(10 器材、カテゴリ7 静脈留置針、n=350)
  6. 6. 接続システム(8 使用目的、カテゴリ1 中空針、n=3674)
  7. 7. 皮膚穿刺器具(8 使用目的、カテゴリ10 耳介・指・足底など穿刺、n=104)
  8. 8. 縫合針(10 器材、カテゴリ31 縫合針、n=965)
  9. 9. メス(10 器材、カテゴリ32 再使用する外科用メス、n=83)
  10. 10. 廃棄容器(JES2011 データ、全体集計、n=5,756)
  11. 11. 透析関係、(4 発生場所、カテゴリ9 透析室、n=54)

* 職業感染制御研究会JESWG 実施のエピネット日本版サーベイランス2011(JES2011)のデータより抽出