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Ⅱ.アンケート調査概説

  • 100稼動病床数あたりの針刺し件数およびHCV 針刺し割合各々の平均値を比較した。
    1. 針刺し件数においては、2004 年度は大学病院で8.2 件、大学病院以外で5.3 件、2010 年度は前者7.9 件、後者5.3 件であり、どちらの年度でも大学病院と大学病院以外で有意差がみられた(P <0.01)。
    2. また、HCV 針刺し割合においても、2004 年度は大学病院で23.1 件、大学病院以外で16.9 件、2010 年度は前者21.5 件、後者13.7 件で、どちらの年度でも大学病院と大学病院以外で有意差が みられた(P < 0.01)
    3. 単なる針刺し数の比較ではなく、針刺し報告率の指標として用いられるHCV 陽性の針刺し割合を用いて、一定の条件をそろえた比較も試みた。

    100稼動病床数あたり針刺し件数およびHCV針刺し割合各々の平均値の比較

  • 2010 年度の調査施設全体の針刺し発生率を、職種別針刺し発生率(特定職種A の年間針刺し件数/特定職種A の常勤換算職員数× 100)でみると、最も高い職種は研修医であり9.7 件、次に医師4.1 件、看護師3.5 件、臨床検査技師3.0 件であった。
  • 職種別針刺し発生頻度

  • 安全器材導入状況 は2004 年度、2008 年度、2010 年度と経年経過を見ると、ほぼ全種類の器材導入が増加傾向にある。翼状針98.7%、静脈留置針96.0% を筆頭に、ランセット、血液ガス、閉鎖式輸液システムが多い。また近年、シリンジ採血の需要に応じた血液分注器の導入が著しく増加傾向を示している。
  • 安全器材導入状況

  • 器材別10 万本使用器材あたりの針刺し発生頻度(特定器材A による年間針刺し件数/ 特定器材Aの年間使用本数× 100,000)について、安全器材導入が最も多かった翼状針と静脈留置針が各々10.0 件、4.3 件と開きがあった。この差はどこに問題があるのか、安全器材の有無に関わらず器材の問題点を検討するためには、今後針刺し時の報告の際、器材の商品名も報告項目に加える必要があるかもしれない。
  • 器材別10万本使用器材あたりの針刺し発生頻度

まとめ

  • 今回JESWG で収集した経年的エピネットデータと施設調査とをコラボし、比較・分析したことにより、針刺し・切創の現状がさらに具体的になり、個別的課題もあきらかになった。今後、HPや各種発表の場を通して、詳細な針刺し防止対策の提言をしていく予定である。
  • 安全器材導入状況 は2004 年度、2008 年度、2010 年度と経年経過を見ると、ほぼ全種類の器材導入が増加傾向にある。翼状針98.7%、静脈留置針96.0% を筆頭に、ランセット、血液ガス、閉鎖式輸液システムが多い。また近年、シリンジ採血の需要に応じた血液分注器の導入が著しく増加傾向を示している。 器材別10 万本使用器材あたりの針刺し発生頻度(特定器材A による年間針刺し件数/ 特定器材Aの年間使用本数× 100,000)について、安全器材導入が最も多かった翼状針と静脈留置針が各々 10.0 件、4.3 件と開きがあった。この差はどこに問題があるのか、安全器材の有無に関わらず器材の問題点を検討するためには、今後針刺し時の報告の際、器材の商品名も報告項目に加える必要があるかもしれない。